人材育成のポイント ~久田則夫先生の書籍から~
人材育成のポイントは「強固なメンバーシップ意識」をスタッフ一人ひとりの心の中に醸成し、定着させることです。
「強固なメンバーシップ意識」の醸成がなぜ重要なのでしょうか?
「強固なメンバーシップ意識」が欠落した事業所では
働くスタッフのプロ意識が低下し、業務レベルが下降するからです。
「強固なメンバーシップ意識」が欠落した人の思考、行動特性を以下に記します。
① 諦めが早い・・・壁に直面すると、
少しの努力や工夫をすれば乗り越えられるものであっても、即座に「無理だ」と判断するようになる。
② 業務姿勢が後ろ向き・・・職場の発展につながるようなチャレンジに着手しようとしない。
何事に対しても消極的な視点での捉え方をするようになる
③ 他者批判だけは得意・・・うまくいかないことがあると、
ここぞとばかりに他者批判に終始する。うまくいくように自ら率先して改善に向けて動くなどの姿勢は一切しない。
④ 責任放棄の姿勢を示す・・・問題解決に向けて行動を起こす責任は
自分にあるのに、「自分には関係ない。
それは上の立場にいる職員の仕事だ」と決めつけてしまうようになる。
⑤ 職場内の問題や課題に対して、
「われ関せず」の姿勢を貫く・・・
問題や課題があっても、どこ吹く風。
定型業務をこなすこと以外の事柄には一切関心を示そうとしない。
実は、いつも行っている定型業務の進め方や、内容自体に問題があるのに
「われ関せず」の姿勢を示す。
傍観者然とした態度を貫くようになる。
スタッフがこうした「残念」な姿勢に陥らぬようにすること、
あるべき方向に導くことが自分をはじめトップリーダーの仕事です。