発達段階3は「他者依存段階」もしくは「慣習的段階」と呼ばれます。
組織や集団に従属し、他者に依存する形で意思決定するという特徴があります。
この段階では、自らの意思決定基準をもっておらず、「会社のルールではこうなっているから」「上司がこう言ったから」という言葉を多用します。
段階2との違いは、段階2は相手がどのように考えているか、何を感じているかを理解することは難しいのですが、段階3は、そうしたことができるようになります。
「相手の立場に立って物事を考えることができる」という能力を獲得しています。
また、段階3の特徴は、自分の意見や考えを表明することが難しく、それは自分独自の価値体系がまだ十分に構築できていないからです。
段階3の部下に単純に仕事を振るとトラブルになります。
トラブルの回避方法は「その仕事の意味を考えさせる」問いかけをしていくことです。
例えば「この仕事を効率的に進めていくために、どんなことが必要になると思う?」
こうすることで、自分の意見を全く持っていないわけではない段階3の人の「自分の内なる声」が芽生えつつあることを気づいていただきます。
これは、まだ固まっていない意見、考えを言語化しアウトプットしていくことでトレーニングになっていきます。アウトプットは自分の考えを言語化していくことですから、頭の中が整理されていくことが明確にわかります。
段階2の人は白黒はっきりさせたい欲求がありますが、段階3から4に差し掛かろうとしている人は白や黒でない灰色の曖昧な部分を受け入れることができます。
今日はこのようなお話で終わりたいと思います。最後までご覧いただきありがとうございます。それでは!